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いけばな花展 / 工藤 夕佳
昨年からいけばなを習い始めました。 好きな建築を仕事に出来ていることは有難いことなのですが、興味が偏りがちなため少し違うことをしてみようと、以前から興味があったいけばなの教室を仕事場近くに見つけ門を叩いてみました。 生け方には大きく自由花、生花、立花とあり、練習を重ねながら生けられる種類を増やしていきます。今は自由花と生花を練習中です。未知の分野を知ることや、出来なかったことが少しずつ出来るようになることことはとても新鮮で喜びや楽しさを感じています。 まだ1年足らずの初心者なのですが、東京国際フォーラムで開催された池坊竹支部創立100周年記念花展に出展する機会に恵まれました。10月開催だったので秋の花がテーマでした。まずは秋らしい色合いの2つでワンセットの花器を選び、色々な種類の花を生けてみて試しながら、最終形へと作り上げていきました。花展は2日間あり、前日の午後から夜までに一斉に120人が現地で生けました。京都から偉い先生も駆けつけ、ひとつずつ確認・手直しをしてくださいました。 こちらが実際に出展した作品です。「秋の野に咲く花とそよぐ風」という
11月14日


四君子苑 秋の特別公開に行った話/田中 ナオミ
京都 北村美術館の一画に四君子苑という邸宅がある。秋の特別公開に家づくり学校関係者にお声かけを頂き拝見する機を得た。 四君子苑とは京数寄屋の名棟梁として知られる北村捨次郎が手掛けた邸宅で、主は材木商であり昭和の数寄者と言われた北村謹次郎だ。北村謹次郎は幼少期から茶道に親しみ、長唄・小唄・絵画・版画・清元などの稽古を通じて磨かれた高い審美眼によって選び抜かれた美術品の蒐集をされており、自らの住まいはその美意識の結晶とも言えるものだった。 しかしながら進駐軍の接収により母屋が心無い改修をされたため、返還後に近代数寄屋建築の第一人者の吉田五十八設計で増築された。それぞれの建築の景観を敷地内で見事に繋げているのが、鬼才と謳われた庭師の佐野越守の仕事で、つまり住み手の北村謹次郎+最初の数寄屋を手掛けた棟梁北村捨次郎+近代数寄屋を増築した吉田五十八+庭の佐野越守という美意識の極みの人物4人がこの敷地の中で協奏曲を奏でている。 ものすごい逸材だらけなのだが、お互いを高め合いながら自分を表現して相手を壊さないというギリギリを攻めていてかっこいいのだ。材を選び
11月14日


NOVARE見学記 / 〜移住研究会〜
ご縁をいただいて、昨年、江東区に竣工した清水建設のNOVARE(ノヴァーレ)を見学してきました。表現が難しいのですが、いくつかの異なる機能を備えた社屋です。 一部をご紹介いたします。 一つは「旧渋沢邸」が移築されています。渋沢栄一と子、孫、曽孫が4代にわたり暮らした家です。(今回で3度目の移築。)創業者清水喜助(棟梁)に弟子入りした2代目の喜助が手掛けました。 渋沢栄一と2代喜助は信頼関係にあり、大きな仕事をいくつか任されたのだそうです。 江東区指定有形文化財として指定を受けています。「指定有形文化財」ですので、近代技術も取り入れられています。 旧渋沢邸の表座敷 防火用の池 その一つが、防火用の池です。 AI技術が組み込まれ、火元に近い場所から池の水が放水される設備を備えています。 もちろん2代喜助、その後増築に関わった西村好時の建築のこだわりも随所に感じられる建物です。 アーカイブスの模型展示 また、「アーカイブス」は清水建設の歴史が展示されている歴史資料館で、古くからある収蔵資料展示のほか、これまで建てた建物の模型展示は担当者のこだわりがギッ
11月14日


口切茶事 @ 茶道会館(高田馬場)
「口切」とは茶壷の封印を客前で切る儀式を伴う正午の茶事です。 茶師(茶の栽培から製造、販売に関わる人)に預けた茶壷はその年に摘んだ葉茶(碾茶)が詰められ、壷の中で熟成させ、晩秋のころに持ち主に届けられます。 茶壷 茶壷には和紙の袋に収められた濃茶が数本と薄茶となる詰茶が壷に詰められています。茶壷が入っていた箱の裏には御茶入日記(茶銘や茶葉が摘まれた日など)が貼られています。 ずいずい ずっころばし ごまみそずい 茶壷に おわれてトッピンシャン の茶壷です。 小刀で茶壷の口を切り、詰め茶(薄茶)をじょうごに、当日使う分だけ適量取り出します。 すべてを取り出すわけではないので、再び、茶壷に蓋をして封紙(美濃紙)に糊を付けてしっかり封をして綴じ目には印を押します。 蹲踞(つくばい) 茶室に入る前、客は露地に設けられた腰掛け待合で待機し、亭主(主催者)からの出迎えを受けてから、枝折戸 (しおりど) を開けて蹲踞に進み手を清めます。蹲踞は水鉢を中心に、手水 (ちょうず) を使うために乗る前石、夜の茶会時に手燭を置くための手燭石、寒中時に湯桶を置く湯桶石
10月30日


古材を利用した食卓/半田 雅俊
取り壊された倉に長年眠っていたケヤキの板を食卓に仕立て直しました。 かなり汚れていましたが一皮むけば立派な幅広板です。 元々は、地袋付の床の間に使われていたようで、下側に2本の溝があります。 そり止めに大きな桟木がつていて、取り外すと大きくそりそうなので残しました。 かなりの厚板ですが、小口をそぎ落としてあえて薄く見せています。 事前に作成した模型1/10 ( 半田 雅俊 / 半田雅俊設計事務所 )
10月17日


国宝茶室 有楽苑如庵 / 清水 加陽子
7月半ば、有楽苑如庵を見学してきました。公開日は月に一度と限られていますが、平日の朝の時間帯ということもあってか、すんなりと申し込む事が出来ました。 如庵は織田信長の弟 大茶匠・織田有楽斎(うらくさい)が京都の建仁寺に創建した茶室。昭和47年(1972)に名古屋鉄道により犬...
8月21日


Louis Poulsen / 萱沼 宏記
北欧のあかりに魅力を感じている方は、決して少なくないのではないでしょうか。 その光には、単なる明るさだけではない、空間に対する哲学や人の暮らしに寄り添うやさしさが宿っているように感じられます。 1874年に創業したルイスポールセンは、デンマークを代表する世界的な高級照明ブラ...
7月10日


“きづかい運動”を始めました。/藤原 昭夫
上の写真は杉の板材の白太、赤身、木表、木裏、鋸肌、プレーナー掛け、等を太陽や風雨に晒した板と、それらに酸化鉄溶液、柿渋や化学塗料の透明とグレー色を塗った板をセットに、雨曝し箇所と、軒下で横雨以外水に触れないセットと、毎日朝晩に1時間ほど水に浸したセットの変化の暴露試験体の写...
5月19日


桜台コートビレッジ /諸角 敬
先日、50年ぶりに桜台コートビレッジを訪れました。 先輩に連れられ、大学に入って最初に見学に行った建物で「建築」が何かも分からないなか、建築、建築家の凄さを感じたのを今でもはっきりと覚えています。 オリジナルでは外壁はコンクリート打ち放しで、なぜか屋根に砂利が敷いてあったの...
5月18日


レトロな建物巡り / 清水 加陽子
旧前田家本邸洋館 @ 東京都目黒区駒場 最近、建築関係ではない友人と、ちょくちょく建物巡りをしています。彼女は海外の建物が好きなので、たいていは洋館や、レトロな建物巡りです。 建築仲間で見学に行くことも、色々な意見が聞けて勉強になるので、非常に有意義なのですが、洋館見学も楽...
5月18日


私の家で犬を飼うことになって / 坂東 順子
新築から20年、私の家に最も大きな変化をもたらしたのは、築5年目に近隣で生まれたダルメシアンの雄(ラッキー)を飼い始めたことだった。 生後3ヶ月でやってきたラッキーは、リビングを走り廻り、テーブルの脚をかじり、フローリングの床に小便のみならず大便までももらして、否応なしに家...
4月17日


家づくりの持ち物 / 後藤 孝
家づくりをする人の必需品といえば「スケール」 ん?スケールってなに??? 定規のことです。定規って小学生の頃に使い始めますよね。 1ミリから15センチくらいを測れるのモノから始まって、三角定規を使ったり 裁縫の時間に竹定規を手にしたり...
4月17日


藤棚を楽しむ / 松澤 静男
土地を見て、測量図や法的な調査を済ませて設計(計画)をスタートするのですが、その 敷地の特徴に樹木などが関わる場合があります。 今回は今までに3回あった「藤棚を楽しむ家」について紹介させて頂きます。 おばあちゃんが大切に育てた藤棚を残し、藤棚を楽しむ家として設計。半地下のよ...
4月17日


住まいのメンテナンス 外壁仕上げ/半田 雅俊
30年前に設計させていただいたお客様から、防犯対策強化のご希望があり、久しぶりに訪問させていただきました。外壁の仕上げは軽量モルタル左官仕上げです。仕上前の下地に使われることが多い素材ですが、掻き落して仕上げとして使いました。...
3月18日


レトロ /久保木 保弘
旧大宜味村役場(1925年竣工) 明治~昭和初期に建てられた欧米に影響を受けた和洋折衷の建物は昨今の無個性無装飾な建物と違って魅力的である。写真は沖縄県の旧大宜味村役場(1925年竣工)。鉄筋コンクリート造2階建て沖縄で初めて建てられたRC造だそうである。その風情が気になっ...
3月18日


旅をしながら考えてみる~環境のこと~/倉島 和弥
20数年ぶりにパリとバルセロナに行ってきました 。 左上:ペリエの蓋 右上:キウィジュースの蓋 左下:木製カトラリー 右下:シャンプー・シャワージェル すっかり浦島太郎。何もかもが変わっていて右往左往の珍道中。それは少しづつブログにまとめることにします。...
3月18日


ヴィラ・ロトンダでのドンジョヴァンニ/十文字 豊
イタリア北部のヴィチエンツァに建つヴィラ・ロトンダは、アンドレア・パラディオ(1518年―1580年)の代表作です。 ヴィラ・ロトンダ パラディオ著 「建築四書」 パラディオ著、「建築四書」に従って、正方形の平面に円形のホールを中央に配置し四方のファサードが古代神殿〈パンテ...
2月20日


14歳の建築家たち/丹羽 修
「よろしくお願いします」 今年も私立中学に通う2年生・5名がガチガチに緊張した様子で事務所のドアをあけて入ってきました。 ある年から毎年のように連絡があり、中学生の職業体験を受け入れているのです。 「紫式部の家」温泉付き...
2月18日


地元さんぽ-神保町/工藤 夕佳
事務所がある九段下の隣町、神保町は言わずと知れた本の街です。 神保町が本の街になったのは、幕末に神田界隈に東大の前身となる開成所が置かれたことで他にも学校が多く集まり、書店も多く軒を連ねることになったためです。 関東大震災、戦争を経て、少しずつ姿を変えながらも、今も日本を代...
2月18日


デザインサーベイと建築作法/小川 任信
中庭(光庭) あたり前な話なのですが、建物の新築やリノベーションをするときに、よくその立地と環境を調査することから始まります。 その場所の太陽の運行、風の流れ、敷地の周りの家の建ち具合、将来敷地の南面にマンションなど日陰になるかもしれない建物を予想します。さらに隣家や通り...
1月17日
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