
住宅設計を学ぶ| 家づくり学校
「家づくり学校」新規入学停止のお知らせ
家づくり学校はかつてない建築教育方針を持った学校として、日本建築学会の教育貢献賞を受賞するなど多方面より評価されてきましたが、残念ながら来年度(2024年度)より新規入学を停止することになりました。
コロナ禍も明け、再び現在在籍中の学生の皆さんとは活気のある授業を取り戻していますが誠に残念なことです。
学校を継続したい思いは強いのですが、家づくり学校を運営するバックアップ体制に限界があり、入学を停止せざるを得ない状況になりました。
これまで多方面の方々に様々な御支援していただき、有意義な教育活動を続けてくることができたことに心より感謝を申し上げます。
なお家づくり学校は4年間で卒業ですので、今度2年生になる学生の皆さんが卒業するまでの残り3年間は授業を継続する予定です。
いったん、家づくり学校は新規入学を停止しますが、住宅設計を目指す人たちのための教育を、これまでの家づくり学校とは違う形で行いたいと現在模索中です。
はっきりしましたらまたお知らせしたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
家づくり学校校長 泉 幸甫
家づくり学校について
概要
NPO法人家づくりの会では、良質な住宅設計を目指す人のための「家づくり学校」を運営しています。
この学校では、座学中心の第1学年、素材や技術の見学 による第2学年、幅広い知見を身につけるための演習を行う第3学年、そして、建築家のスタジオに配属されその建築家の設計術を習得する第4学年を設けており、月に1回のペース計4年間の受講をもって完結します。
目的
住宅の設計は楽しいものです。しかし勉強しなければいけないことがたくさんあり、実際の仕事では苦労もあります。大学で教わる内容も大切ですが、実際に住宅の設計をする となると、今の時代に即した現実的で新しい知識も必要になります。
また建築主や施工者とその付き合い方も簡単ではありません。現実の仕事はどのように進めたらよいのか― NPO法人家づくりの会では、大学では教えてもらえない知識と能力について、これから住宅設計をやりたいと思っている人、設計事務所や工務店勤務の人、また設計事務所を立ち上げて間もない人たちを対象に、これらを伝えていこうと考えています。本当の意味での良質な住宅が少しでも多く生まれていくことが私たちの目的です。
本校の特徴
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住宅設計の経験豊富な、家づくりの会に所属する建築家が講師です。その講師の持っている考え方や技術を惜しみなく伝えます。
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講座を運営するスタッフもまた、家づくりの会に所属する建築家たちです。授業後の懇親会などで、講師以外の建築家とも交流を深めることができます。
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全学年のカリキュラムの中でも、特に2年の見学コース、4年のスタジオ制は、他校には見られないユニークなカリキュラムです。この取り組みは建築界でも注目され、2014年日本建築学会教育賞(教育貢献)を受賞するに至っています。
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少数精鋭だからできる、密度の濃い授業、講師や仲間との交流は、何事にも代えがたい経験となるはずです。
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カリキュラムは毎年、内容を少しづつ変えています。上級生は下の学年の講座を部分受講できたり、OBは[OBフリーパス]を利用することで何回でも講義を受けられるという制度があります。
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受講生が中心となって、毎年、修学旅行が実施されています。全学年、講師、OBの希望者が参加する楽しいイベントです。
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『ヤマベの木構造』でお馴染みの山辺豊彦氏による特別構造ゼミを設け、さらに構造に特化したカリキュラムを行っております。
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自発的な目的意志がある人(卒業生)を対象とした研究生制度を設けています。
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4年制というと少しハードルが高く感じる人もいるかもしれませんが、毎年進級しなくても大丈夫です。 建築士資格受験、産休・育休等、個人の状況は様々。休学や復学もOKで、目的に応じた学年ごとの修学システムを取っています。
私たちについて
[ 主 催 ] NPO法人家づくりの会
[ 後 援 ]工学院大学建築系同窓会
(担当:十文字豊 濱田昭夫 半田雅俊 萱沼宏記)
[ 校 長 ] 泉幸甫(建築家)
[ 講 師 ] NPO法人・家づくりの会に所属する建築家の中から、毎年、講義内容に沿って人選しています。
構造や設備に関する講義など専門性の高い分野は、外部の講師を招いています。
講義内容
第17期家づくり学校は対面講義にて行います。
第17期(2025年5月開講)の予定は以下の通りです。
受講料:80,000円(税込 88,000円) ※15期以降の受講生より適用致します。
第1学年(座学) 講座終了
住宅設計で活躍している複数の建築家から講義を受け、彼等が追及する多様な設計テーマを知ることで、現代の住宅における課題を学びます。
講義内容や講師人選は、多様な価値観を学びとれるようバラエティに富んでいます。

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会場
工学院大学(新宿キャンパス/JR「新宿駅」西口より徒歩5分)もしくは千代田区施設(予定)
※第1回目講義は、千代田区施設(予定)になります。
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授業時間
13:00~17:00(4時間)
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日程・内容
第4日曜日
(日時、講師、講義内容については都合により変更される場合があります)
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その他
家づくり学校のために『実践的家づくり学校 ―自分だけの武器をもて』(彰国社刊)を出版し、1年生コースの参考書としています。(定価¥2,500+消費税/受講料には含まれません)
お持ちでない方には割引価格¥2,200で販売致しますので、お申込みの際に合わせてお申し出ください。
※書籍は+送料(¥200)で事前発送します。

第2学年(見学) 講座終了
教室から飛び出し、素材や技術を実際に見学することで、リアルな建築生産の現場を知ります。ものづくりの現場を知らず、良質かつ本質的な設計はできないもの。職人方々とのネットワークを築く場でもあります。
これまでの主な講義内容/石(大谷石、鉄平石、稲田石)、木材、左官、瓦、建具、家具、植木、和紙、鍛鉄、鋳鉄、古材・再生素材、メッキ・塗装、板金
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会場
各回とも現地集合
※第1回講義は、千代田区施設(予定)にて座学になります。
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授業時間
時間、集合場所は講義の1週間前に連絡します。
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日程・内容
第3土曜日
(日時、講師、講義内容、見学先については都合により変更される場合があります。)
特別構造ゼミ ※年8回
『ヤマベの木構造』でお馴染みの山辺豊彦氏による特別構造ゼミ。軸組模型を作成することで構造感覚を養いつつ、計算に基づく理論も学べる、他にはない実践的な学びの場。リピーターも多い、家づくり学校では人気のゼミ。
[授業内容] 第1回:概論(システム論)講義。
第2回〜4回:第1回のシステム論に従い、与えられた建物の軸模型を作成・発表し、
指導を受ける。
第5回~8回:軸模型の構造材のメンバーを、テキストを使いながら求める。