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いけばな花展 / 工藤 夕佳
昨年からいけばなを習い始めました。 好きな建築を仕事に出来ていることは有難いことなのですが、興味が偏りがちなため少し違うことをしてみようと、以前から興味があったいけばなの教室を仕事場近くに見つけ門を叩いてみました。 生け方には大きく自由花、生花、立花とあり、練習を重ねながら生けられる種類を増やしていきます。今は自由花と生花を練習中です。未知の分野を知ることや、出来なかったことが少しずつ出来るようになることことはとても新鮮で喜びや楽しさを感じています。 まだ1年足らずの初心者なのですが、東京国際フォーラムで開催された池坊竹支部創立100周年記念花展に出展する機会に恵まれました。10月開催だったので秋の花がテーマでした。まずは秋らしい色合いの2つでワンセットの花器を選び、色々な種類の花を生けてみて試しながら、最終形へと作り上げていきました。花展は2日間あり、前日の午後から夜までに一斉に120人が現地で生けました。京都から偉い先生も駆けつけ、ひとつずつ確認・手直しをしてくださいました。 こちらが実際に出展した作品です。「秋の野に咲く花とそよぐ風」という
2 日前


四君子苑 秋の特別公開に行った話/田中 ナオミ
京都 北村美術館の一画に四君子苑という邸宅がある。秋の特別公開に家づくり学校関係者にお声かけを頂き拝見する機を得た。 四君子苑とは京数寄屋の名棟梁として知られる北村捨次郎が手掛けた邸宅で、主は材木商であり昭和の数寄者と言われた北村謹次郎だ。北村謹次郎は幼少期から茶道に親しみ、長唄・小唄・絵画・版画・清元などの稽古を通じて磨かれた高い審美眼によって選び抜かれた美術品の蒐集をされており、自らの住まいはその美意識の結晶とも言えるものだった。 しかしながら進駐軍の接収により母屋が心無い改修をされたため、返還後に近代数寄屋建築の第一人者の吉田五十八設計で増築された。それぞれの建築の景観を敷地内で見事に繋げているのが、鬼才と謳われた庭師の佐野越守の仕事で、つまり住み手の北村謹次郎+最初の数寄屋を手掛けた棟梁北村捨次郎+近代数寄屋を増築した吉田五十八+庭の佐野越守という美意識の極みの人物4人がこの敷地の中で協奏曲を奏でている。 ものすごい逸材だらけなのだが、お互いを高め合いながら自分を表現して相手を壊さないというギリギリを攻めていてかっこいいのだ。材を選び
3 日前


NOVARE見学記 / 〜移住研究会〜
ご縁をいただいて、昨年、江東区に竣工した清水建設のNOVARE(ノヴァーレ)を見学してきました。表現が難しいのですが、いくつかの異なる機能を備えた社屋です。 一部をご紹介いたします。 一つは「旧渋沢邸」が移築されています。渋沢栄一と子、孫、曽孫が4代にわたり暮らした家です。(今回で3度目の移築。)創業者清水喜助(棟梁)に弟子入りした2代目の喜助が手掛けました。 渋沢栄一と2代喜助は信頼関係にあり、大きな仕事をいくつか任されたのだそうです。 江東区指定有形文化財として指定を受けています。「指定有形文化財」ですので、近代技術も取り入れられています。 旧渋沢邸の表座敷 防火用の池 その一つが、防火用の池です。 AI技術が組み込まれ、火元に近い場所から池の水が放水される設備を備えています。 もちろん2代喜助、その後増築に関わった西村好時の建築のこだわりも随所に感じられる建物です。 アーカイブスの模型展示 また、「アーカイブス」は清水建設の歴史が展示されている歴史資料館で、古くからある収蔵資料展示のほか、これまで建てた建物の模型展示は担当者のこだわりがギッ
3 日前


口切茶事 @ 茶道会館(高田馬場)
「口切」とは茶壷の封印を客前で切る儀式を伴う正午の茶事です。 茶師(茶の栽培から製造、販売に関わる人)に預けた茶壷はその年に摘んだ葉茶(碾茶)が詰められ、壷の中で熟成させ、晩秋のころに持ち主に届けられます。 茶壷 茶壷には和紙の袋に収められた濃茶が数本と薄茶となる詰茶が壷に詰められています。茶壷が入っていた箱の裏には御茶入日記(茶銘や茶葉が摘まれた日など)が貼られています。 ずいずい ずっころばし ごまみそずい 茶壷に おわれてトッピンシャン の茶壷です。 小刀で茶壷の口を切り、詰め茶(薄茶)をじょうごに、当日使う分だけ適量取り出します。 すべてを取り出すわけではないので、再び、茶壷に蓋をして封紙(美濃紙)に糊を付けてしっかり封をして綴じ目には印を押します。 蹲踞(つくばい) 茶室に入る前、客は露地に設けられた腰掛け待合で待機し、亭主(主催者)からの出迎えを受けてから、枝折戸 (しおりど) を開けて蹲踞に進み手を清めます。蹲踞は水鉢を中心に、手水 (ちょうず) を使うために乗る前石、夜の茶会時に手燭を置くための手燭石、寒中時に湯桶を置く湯桶石
10月30日


畳の上の建築展 in 谷中ぎんざ/11/15-16 KINOIE SEVEN
畳の上の建築展 〜和を感じる空間づくり in谷中ぎんざ 11/15、16 『 畳の上の建築展 ~和を感じる空間づくり 』 tech to hook × KINOIE SEVEN 古い木造住宅をリノベーションした和菓子のお店・空薫(そらだき)の2階にある「空薫ギャラリー」で、「和を感じる空間づくり」テーマに展示を行います。 アイテムとしての和(畳、障子、漆喰など)もさることながら、天井高さや空間構成、外部とのつながりなど、昔からある日本の住まいの良さを感じられる、現代の家づくり・空間づくりをパネルでご紹介します。会場の空薫ギャラリーと店舗・空薫は、今回、KINOIE SEVENと共にイベントを企画参加するteck to hookの丸石さんの設計で、和を楽しむヒントが体験できます。 メンバーが交代で常駐します。畳の上でくつろぎながら、気軽にお話に来ませんか?「住まいの何でも相談」もお気軽にどうぞ。 同時開催で、伝統工芸・江戸文字に属する「寄席(よせ)文字」の体験と実演販売があります。寄席文字・橘流の職人さんの指導による体験会です。...
10月23日


10月「集まれライトの森」勉強会 /家づくりの会
フランク・ロイド・ライトの勉強会を家づくりの会 で行いました。 11月の加地邸見学会に先駆けての事前勉強会です。 ※ 加地邸:フランク・ロイド・ライトに師事した建築家 遠藤 新が設計した邸宅 (昭和3年竣工) ライトの生涯とキャリアについては 萱沼弘記/(株)プラスデザイン より。 1867年にアメリカで生まれたライトは、20世紀を代表する建築家として知られています。彼は「有機的建築」という理念を掲げ、建築物と自然環境との調和を重視しました。 生涯に設計した多くの建築を時系列に沿って紹介しました。公私に渡る不幸な出来事の中、帝国ホテル新館設計の依頼をライトが受けることになります。これによりライトと日本人建築家 遠藤 新が出会うこととなりました。 次に 清水加陽子/ DROP DESIGN が、この夏見学に行った芦屋にあるヨドコウ迎賓館のレポートです。 ヨドコウ迎賓館は、灘の造り酒屋 (現在櫻正宗) ・八代目 山邑太左衛門の別邸でした。山邑家がライトに依頼して建てられた邸宅です。 (竣工:大正13年 芦屋市) ライトは基本計画のみで、実施設計を行っ
10月20日


古材を利用した食卓/半田 雅俊
取り壊された倉に長年眠っていたケヤキの板を食卓に仕立て直しました。 かなり汚れていましたが一皮むけば立派な幅広板です。 元々は、地袋付の床の間に使われていたようで、下側に2本の溝があります。 そり止めに大きな桟木がつていて、取り外すと大きくそりそうなので残しました。 かなりの厚板ですが、小口をそぎ落としてあえて薄く見せています。 事前に作成した模型1/10 ( 半田 雅俊 / 半田雅俊設計事務所 )
10月17日


『 美女木の家 』オープンハウスのご案内
9月20日・21日 建築家 丹羽 修が設計した「 美女木の家 」オープンハウスを開催します。 「 美女木の家 」オープンハウスのご案内 工事を進めておりました「美女木の家」が完成を迎えます。 建主さまのご厚意によりオープンハウスを開催致します。 ■ 日 時: 9月20日...
9月9日


「家づくりの会」8月お楽しみ会 /『階 段』
8月の「家づくりの会」お楽しみ会では、「階段」をテーマとして会員が持ち寄った、魅力的な階段について語りあいました。 半田 雅俊さんがファシリテーターです。 ライト、コルビジェ、バラガン、バワといった巨匠たちの階段も、実際に現地を訪れた経験から語られる話は、書籍やネットからで...
8月26日


国宝茶室 有楽苑如庵 / 清水 加陽子
7月半ば、有楽苑如庵を見学してきました。公開日は月に一度と限られていますが、平日の朝の時間帯ということもあってか、すんなりと申し込む事が出来ました。 如庵は織田信長の弟 大茶匠・織田有楽斎(うらくさい)が京都の建仁寺に創建した茶室。昭和47年(1972)に名古屋鉄道により犬...
8月21日


Louis Poulsen / 萱沼 宏記
北欧のあかりに魅力を感じている方は、決して少なくないのではないでしょうか。 その光には、単なる明るさだけではない、空間に対する哲学や人の暮らしに寄り添うやさしさが宿っているように感じられます。 1874年に創業したルイスポールセンは、デンマークを代表する世界的な高級照明ブラ...
7月10日


『緑地に佇む音楽小屋 』7/19 オープンハウスのご案内 / 杉浦 充
この度 お施主様のご厚意により朝霞市にて内覧会を開催させていただくことになりました。 「 緑地に佇む音楽小屋 」オープンハウスのご案内 ソロからアンサンブルまで小音楽を奏でる為のサテライトの小屋(しょうおく)です。 建物の約2/3が吹き抜けの傾斜天井という平屋に近い構成によ...
7月6日


反らない建具フルハイトドア_工場見学 /小野 育代
建具(扉)メーカー/ 神谷コーポレーション の工場見学へ、神奈川県伊勢原市まで行ってきました。 神谷コーポレーションは床から天井までの扉「フルハイトドア~Full Height Door」をメインに作っている会社です。 実は背の高い建具は反ることが多いパーツですが、神谷コー...
7月3日


グラフィック社から『矩計断面図集入門』を出版されました/川口 通正
今年 2 月にグラフィック社より矩計断面図集 (かなばかりだんめんずしゅう 全160ページ 税込3850円)という建築家及び建築・住宅に興味のある一般の方向けの本が出版されました。 断面矩計図はさまざまな建築書籍に見受けられる図面ですが、一冊全ページ、それぞれ現在活躍中...
7月3日


『外断熱仕様のテナントビル』 /杉浦 充
品川区に鉄筋コンクリート造5階建てのテナントビルが竣工しました。 住宅ではありませんが寒暖の気候が厳しい西洋圏では当たり前の外断熱方式で設計しました。そのために夏期の熱射や冬期の冷気を躯体の外側で遮断し、躯体を室内の蓄熱槽として働かせる事ができ、日射や外気温の影響に左右され...
6月28日


『 横浜の家 』オープンハウスのご案内
7月5日・6日 建築家 丹羽 修が設計した「横浜の家」オープンハウスを開催します。 「横浜の家」オープンハウスのご案内 工事を進めておりました「横浜の家」が完成を迎えます。 建主さまのご厚意によりオープンハウスを開催致します。 ■ 日 時: 7月5日 (土) ...
6月27日


6月家づくりカフェ@さいたまのご案内
6月21日(土) 〜 思いもよらなかったいい家 〜 「 建築家に相談したい4つのテーマ 」 家づくりのはじめかた/建築家との家づくり/ 新築?それともリノベ?/その他 家づくりに関する何でも相談 各回1組様限定で下記の4つのテーマをご用意しました。...
5月22日


“きづかい運動”を始めました。/藤原 昭夫
上の写真は杉の板材の白太、赤身、木表、木裏、鋸肌、プレーナー掛け、等を太陽や風雨に晒した板と、それらに酸化鉄溶液、柿渋や化学塗料の透明とグレー色を塗った板をセットに、雨曝し箇所と、軒下で横雨以外水に触れないセットと、毎日朝晩に1時間ほど水に浸したセットの変化の暴露試験体の写...
5月19日


桜台コートビレッジ /諸角 敬
先日、50年ぶりに桜台コートビレッジを訪れました。 先輩に連れられ、大学に入って最初に見学に行った建物で「建築」が何かも分からないなか、建築、建築家の凄さを感じたのを今でもはっきりと覚えています。 オリジナルでは外壁はコンクリート打ち放しで、なぜか屋根に砂利が敷いてあったの...
5月18日


レトロな建物巡り / 清水 加陽子
旧前田家本邸洋館 @ 東京都目黒区駒場 最近、建築関係ではない友人と、ちょくちょく建物巡りをしています。彼女は海外の建物が好きなので、たいていは洋館や、レトロな建物巡りです。 建築仲間で見学に行くことも、色々な意見が聞けて勉強になるので、非常に有意義なのですが、洋館見学も楽...
5月18日
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