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レトロ /久保木 保弘

  • iezukurisite
  • 3月18日
  • 読了時間: 1分
旧大宜味村役場(1925年竣工)
旧大宜味村役場(1925年竣工)

明治~昭和初期に建てられた欧米に影響を受けた和洋折衷の建物は昨今の無個性無装飾な建物と違って魅力的である。写真は沖縄県の旧大宜味村役場(1925年竣工)。鉄筋コンクリート造2階建て沖縄で初めて建てられたRC造だそうである。その風情が気になっていたので最近行ってみた。沖縄本島北部やんばる地域の海岸から100mほどの所にある建物は100年経ち老朽化で脆くなっているそうで中には入れなかった。窓から中を覗くと6角形の柱やハンチのついた梁が剥き出しで壁と共に白く塗られているだけなのだが木製の格子状の建具と相まってお約束なレトロ感である。すぐ裏手の新庁舎はそれなりにデザインされて建っているのだが、旧建物の方に目か行ってしまう。レトロと言われる建物は窓廻り、パラペット、手摺、建具、等の装飾が建物を魅力的にしている。断熱や、地震についての科学が現在ほど分かっていない時代の建物が放つ魅力は手作りの装飾技術にあるように思う。RC造の壁面を凸凹に造ってみたいがなかなかやれませんね。

久保木 保弘Q'sBOX(キューズボックス))

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