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『外断熱仕様のテナントビル』 /杉浦 充

  • iezukurisite
  • 6月28日
  • 読了時間: 2分

更新日:7月4日

品川区に鉄筋コンクリート造5階建てのテナントビルが竣工しました。

住宅ではありませんが寒暖の気候が厳しい西洋圏では当たり前の外断熱方式で設計しました。そのために夏期の熱射や冬期の冷気を躯体の外側で遮断し、躯体を室内の蓄熱槽として働かせる事ができ、日射や外気温の影響に左右されにくい安定した内部環境を保つ事を可能とします。


外断熱仕様はコンクリート打ち放しの躯体をスケルトンのままでも使用可能というメリットもあります。

コンクリートの打ち放し仕上げでありながらも、建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律の基準を充分満たした建物になります。











間口に対して奥行きのある敷地に対しては、薄肉ラーメン構造という鉄筋コンクリートの壁式構造と扁平ラーメン構造の複合的な構造を用いる事で、1方向の柱の幅を抑えて間口方向の内法寸法を広げて内部空間の使用勝手の向上を計りました。

その骨格といえる特徴的な構造躯体を意匠に表現しました。

お向かいにはたまたまハウスメーカーの住宅展示会場がありましたが、どの建物も昔の住まいにあった骨格が失われて同じような外観を呈していましたが、骨格の大切さを再認識しました。

5階事務所スペース
5階事務所スペース

杉浦 充充総合計画一級建築士事務所


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