10月「集まれライトの森」勉強会 /家づくりの会
- iezukurisite
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フランク・ロイド・ライトの勉強会を家づくりの会 で行いました。
11月の加地邸見学会に先駆けての事前勉強会です。 ※加地邸:フランク・ロイド・ライトに師事した建築家 遠藤 新が設計した邸宅(昭和3年竣工)

ライトの生涯とキャリアについては萱沼弘記/(株)プラスデザインより。 1867年にアメリカで生まれたライトは、20世紀を代表する建築家として知られています。彼は「有機的建築」という理念を掲げ、建築物と自然環境との調和を重視しました。 生涯に設計した多くの建築を時系列に沿って紹介しました。公私に渡る不幸な出来事の中、帝国ホテル新館設計の依頼をライトが受けることになります。これによりライトと日本人建築家 遠藤 新が出会うこととなりました。

次に清水加陽子/ DROP DESIGNが、この夏見学に行った芦屋にあるヨドコウ迎賓館のレポートです。 ヨドコウ迎賓館は、灘の造り酒屋(現在櫻正宗)・八代目 山邑太左衛門の別邸でした。山邑家がライトに依頼して建てられた邸宅です。(竣工:大正13年 芦屋市) ライトは基本計画のみで、実施設計を行ったのはライトの高弟 遠藤 新 氏と南 信 氏。昭和22年から(株)淀川製鋼所の社長宅として使用し、平成元年より「ヨドコウ迎賓館」として一般公開しています。
最後に半田雅俊/半田雅俊設計事務所からのレクチャー。
半田は30代のころ(40年前)遠藤 新 氏の息子である遠藤 楽 氏(建築家)の所員として仕事をしていた経験があります。ライトの事務所タリアセンEAST、タリアセンWESTにて設計の仕事に携わり、多くのライト建築に触れる機会に恵まれました。


半田からは、雑誌や書籍などでは見ることができない写真や興味深いエピソードを伺いました。 また、ライトは若いころから浮世絵の造詣が深く、自身でも「浮世絵のみかた」というエッセイを書いています。訪日の目的の一つは浮世絵の収集にもあったようでした。
訪日前から「日本住宅とその環境」を熟読していたとのことです。
「家づくりの会」では定期的にこのような建築の勉強会を楽しく行っております。
入会を検討している設計者の方は、勉強会に参加できますのでお問い合わせください。