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教える / 山本 成一郎

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5年前から縁あって中央工学校という専門学校で設計製図を教えています。昨年からは木造建築科(2年制)という、生徒の半数ほどが大工を目指す学科の担当になりました。

我が国の建築系の大学では、木造建築を詳細に扱う事はありません。ですから、住宅など木造が多く手掛ける設計者として一人前になるには、社会に出た後にも相応の勉強を積まなければなりません。

その点、現在私が勤めている学校は非常に細やかに木造について学ぶ事が出来ます。これは大学出の私にとって大変新鮮なカリキュラムでありました。

大学での建築教育、特に設計についてのそれは、概念的な事ばかりが先行し、素材の特性や使い方の合理性といった点があまり考慮されないのです。

と、難しい議論はさておき、今回は専門学校での卒業設計の様子など御覧に入れましょう。

学生は、住宅(敷地は自分の家とする)、または店舗付き住宅、あるいは既存の社寺建築の中から好きな計画を選び構造強度や法規などを考慮して設計し、最後には縮尺30分の1の軸組模型を作らなければなりません。

写真はその様子です。

こうして、なかなか難易度の高い課題をこなした学生達が今後社会でどのように活躍するのか、それが私の楽しみであります。

山本 成一郎山本成一郎設計室)


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