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建築家な私。3/荒木毅


独立して設計事務所を始めてから、今年の夏で33年を迎えた。 早いものである。 間の20年くらいは本当にあったのかどうか不確かに思うほどあっと言う間だった。 当初は、自分の時間は沢山あるような気がしていて、内心野心を抱きつつ或いは様々な雑念を持ちつつ仕事や生活の時間を送っていたのだが、六十(いや五十か?)を過ぎた辺りからか時間的な焦りの様なものをどこかで感じるようになった。 それは年々大きくなり、毎日の自分の活動内容を疑問視する自分が自分の内に居るのを感じるようになった。 そんな中、時たま依頼のある住宅の設計監理、休日のかみさんとの散歩やランチ、毎日の夕方の屋台での地元民との交流、趣味が年々深堀りされつつある合唱、年に何度かの家族や友人との小旅行などが、それぞれに私の気持ちを癒し、安心感を与えてくれる。 解決しなくてはならない様々な問題や雑務などは、毎日の様に湧いて来て生き生きとした生活の邪魔をするのだが、それでも心が穏やかでいられるのは、生活のなかのこれらの彩り(要素)のお陰げなのだろうと思う今日この頃である。

荒木 毅/荒木毅建築事務所)

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