私が「家づくりの会」のことを知ったのは、知人からこちらの「家づくりの会」の代表理事を務めていらっしゃる根來先生をご紹介いただいたことがきっかけでした。初めて先生にお会いするにあたり、事前にインターネットでこの「家づくりの会」のHPを拝見させていただきましたところ、それまで閲覧してきた数ある建築関連のサイトたちのどれよりも読みやすくて驚きました。その感覚を一言で表すならば「口語的であること」でしょうか。私だけでなくきっと誰しも、家を建てようと思っても分からないことだらけで、とりあえずネットで検索し、あれやこれやと読んで勉強するものの、情報がたくさんありすぎて結局何が良いのか、何が自分に合っているのか、余計に分からなくなってしまいがちです。そんな検索疲れの私に、こちらのHPはブログを読む感覚で閲覧できる親しみやすさを感じさせてくれました。在籍されている建築家の方々の顔写真が掲載されていることも、その効果を強めていると思います。そのおかげで私は根來先生にお会いする前に、先生のお顔を頭に浮かべながら、いろいろとわがままな要望を我慢せず伝えるシュミレーションをすることができました(笑)
「家づくりの会」の理念や活動内容の素晴らしさも勿論ですが、HPの端々にまで建築家の方々の人格がにじみ出てくるなんて、さすが家を作るというお仕事にたずさわる方々が集う場所なのだな、と関心いたしました。
さて、そうして先生に設計していただいた家ですが、実際に暮らしてみて思うことは、この家は細部に至るまで、実によく考えられた家であるということです。全体の間取りや設計はもちろんのこと、随所に盛り込まれた素人目には分からない細かなこだわりも家全体の雰囲気を素敵に演出する役割をしっかりと果たしており「何が素晴らしいか」と問われたら「全部が素晴らしいのだ」という答えが最も適切だと思う次第であります。どんな家が建つのだろうかと、建つまではわくわくし、実際暮らしてみてからは「先生に頼んでよかった」と心から思える家でした。
祐天寺の家
根來宏典/築紡
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