練馬の家:マンションリノベーション/ 小野 育代
- iezukurisite
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更新日:5 時間前
眺めの良いマンション(築40年)の一室を、終の住処としてリノベーション工事を行いました。

ネックとなっていたのは、浴室と脱衣室が手狭であること。元のプランは玄関からLDKへ向かう廊下が真ん中を通り、右側にトイレ、左側に脱衣室と浴室、、といった具合でした。
階高さに余裕がないため、全体的に床を上げて水回りの配置を大きく移動する方法は取れませんでした。そこで配置は既存のプランと大きくは変えず、必要なところに幅を持たせながら調整していき、最終的に廊下を斜めのラインにすることで、まとめることができました。

この斜めの個性を活かすように、天井仕上げはリブ(目地)付きの羽目板とし、方向性を強調するようにしました。さらに同じ羽目板を、ポイントとなる玄関の壁と、対面キッチンのリビング側のボックス状の壁にも使い、アクセントとしました。

部分的に淡いグレーでペイントされた既存のドアは再利用し、建物の履歴も残しています。コストの面からも、残せるところは極力残しつつも、意匠上違和感のないように配慮しました。
トイレについては、寝室側の収納を潰して面積を約2倍に広げ、さらに寝室からもアクセスできるように小さな引き戸を設置しました。

キッチンシンクはL型に配置し、シンクはリビングダイニング側(南側)に、コンロは小窓のある西側としました。南のバルコニー越しの大きな窓からは青空が見え、また小窓からは富士山が見えます。元々空間にあった長所である眺望の良さを、キッチンで料理している間も味わえるようになりました。

リノベーションは既存を充分調査し、長所と短所、機能面を把握しながら設計しますが、それでも工事に入ると思わぬ状況に出くわします。そういった状況が起こっても建主と施工者、設計者で協力しあって、解決していく関係性が大切だと思います。
建主さんとの出会いは、家づくりの会の部会、木の研究会『キノイエセブン』が図書館で行ったセミナーでした。日頃の活動が結んだ、幸運な出会いに感謝しています。
小野育代建築設計事務所/ 小野 育代




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