光をあやとる家

実家の敷地を使って、両親を見守ることのできる距離感で〝終の棲家〞を建てようという計画。

 

両親が丹精に手を入れた庭が主屋の南側にあり、その向こうに広大な生産緑地が広がるという恵まれた立地条件。ボリューム的に主屋とこの住宅がL型になってしまうところを、主屋からの眺めを最大限確保するために約度開いた鈍角のL型配置となっています。南北に走る壁を境に、主屋の庭に面する東側をパブリック、西側を寝室・浴室などのプライベートというように明快なゾーン分けをしています。

 

その壁を象徴的に扱うため、珪藻土の左官壁とし、こて跡の残る仕上げとしました。左官壁は、壁沿いに設けたトップライトとプリズムルーバーからの光と影を刻一刻と映し出してくれます。特に〝光のあやとり〞とでも呼べるような幾条もの光が壁を伝う様子は、晴天の正午分間に発生する現象です。

 

この光学ショーを楽しみにしているのは、建主夫婦だけではなく、隣に住むご両親もで、一緒のお昼時間を過ごすことがよくあるそうです。

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東京都

白崎 泰弘

YASUHIRO SHIRASAKI

シーズ・

アーキスタディオ

設計:白崎 泰弘 シーズ・アーキスタディオ

所在地:東京都清瀬市

敷地面積:260.49㎡

建築面積:80.51㎡

延床面積:107.56㎡

​構造・規模:木造/地上2階