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つづら折りの家
この地にあった古屋の瓦や、2本のモミジ、紅白の梅、敷石などをできるだけ再利用し、新しい住まいは近隣の緑と敷地内の緑を注意深く繋げました。縦長の敷地に台形の平面形がズレながらつながることで生まれる内と外の視線の抜け方や余白に生まれる空間の溜まりや陰翳など、奥行きと人の居場所や庭との多様な繋がりを生み出し、間口の狭さは感じさせない住まいになりました。
この僅かなズレや深い緑と陰翳のある暮らしが家族を穏やかな気持ちにさせるのではないか。なにか現代人が忘れてしまったゆったりとした時の流れというものを、味わうゆとりが生まれるのではないかと考えました。日々のささやかな生活に、季節の移ろいや豊かさを感じて、穏やかに暮らす。そんな住まいになればと建て主家族と一緒に夢を描きました。
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